希夢工房、横川三希子の想い。

横川三希子の想い

希夢工房代表横川三希子

東京都日本橋生まれ
6歳より書道を学ぶ(野辺昌声門下 書号 昌鈴24歳)
15歳より油絵、洋画を学ぶ。美大にて洋画を学ぶ。
専門学校造形科にてインテリア造形を学ぶ。
華道草月にてアートフラワーを学ぶ。
現代アートグループ展3回
絵画イラスト個展3回
作陶(独学)人形の形の香炉作成 個展2回
2011年、日本の紙遊び”折り紙包み”を出版(第一版)
2014年東京パック展、ワークショップ出典あり重版

おもてなしの話 つつしむ心、人を敬い、喜ばせるということ

日本人の真心=謹慎

謹む(つつしむ)……
敬う、かしこまる、など自分以外の人に対するつつしみ
例:謹んで御祝い申し上げます 謹賀新年
慎む(つつしむ)……
自己に対するつつしみ ひかえめにする
例:言葉を慎む 身を慎む

この二つのつつしむを、日本人の真心の基とすると、
伊勢神宮の古文書に記されていると聞いております。

又、この古文書の中で
国家の(日本)女子のたしなみの三つの心得として、

“折る、結ぶ、畳む
この三つの手仕事と謹慎を身に着けること”

があげられております。

“敷島の道(日本国)は謹慎に有り”
と、されているように 「つつしむ心」は、古より言い伝えられ、
今日まで日本人の感性、国民性に継がれて来ております。

このようなつつしむ心の表現には、全てに感謝の言葉、「ありがとう」が
含まれているのではないでしょうか。

心からのありがとうございますの中にこそ、
おもてなしの意(こころ)があると思います。

おもてなしの心

おもてなし(人を喜ばせること)の心について、

言(げん)
…… 人を敬い、己を慎み、表裏なしの心を持った言葉
行(ぎょう)
… 腰を低くして相手を大切にする行動(贈答、会食等も含む)
装(そう)
…… その場に相応しい装い、身だしなみ、襟を正す。又、お迎えする場所の装い(掃除や生け花など)

この、言・行・装を基本に心を尽くし、人と人が心穏やかな良い時を持つこと。
と、千利休(1552〜1591)は茶道を通して伝えております。

そして、古くから伝えられる 茶道や武道、芸術等、「道を追求する」段階を示した言葉、「守破離」。

 

利休の教えを和歌にした「利休道歌」では、この言葉とともに、基本を忘れるなとも言っています。

守りつくして 破るとも 離るるとても 本を忘るな

(伝えられてきた数々(伝統)を守り、その形、教えを破り離れても、伝え聞いた基を忘れてはならない)
さまざまなものが生まれ、変わりゆく現代においても、
日本古来の「つつしむ」、「おもてなしの意」は、人の心になくてはならない基本だと考えております。

「一期一会」のご縁 この出会いは、さまざまなご縁の巡りあわせ

日本人の好きな言葉に、
一期一会(いちごいちえ)があります。

人とのご縁は、
今(今日)という時の縁、
この場所あの場所の、場所の縁、
時と場所に助けられ、人と出会い、一期一会が成立します。

「あの時、あの人と出会ったから、今がある。」と、良縁に幸運を繋げていくのは自身です。

礼儀(人を敬い、己を慎む心)と作法(礼儀を持ってする行動)。

目の前に居る人が持っている、目に見えぬ物に畏敬を持って接する時に、
良縁(お互いにとって、良い影響の交換)が頂けるような気がします。